妊娠中期以降 ~気を付けるべき病気~
本日は妊娠中期以降、気を付けるべき病気についてまとめます。
妊娠中期以降、つわりが落ち着いて一段落、という気持ちになりますが、気を付けなくてはいけない病気もありますので、参考になれば嬉しいです。
軽いものから比較的重いものまで、広い範囲でご紹介します。
■気を付けないといけない病気
①貧血
②歯周病
③腰痛
④糖代謝異常
⑤高血圧
①貧血
胎児の血液を作るのに多くの鉄分が必要になります。胎盤を通して、胎児に大量に送られるため、鉄分不足になることで、胎児にも影響が出かねません。以前にもご紹介しましたが、葉酸のサプリメントで摂取するようにしましょう。人によっては、つわりで食事が取れない場合もあるので、そのような時にサプリメントは有効です。また、鉄分と一緒に、ビタミンB6・B12、たんぱく質も摂取すると良いでしょう。
②歯周病
つわりなどによる食生活の変化、ホルモンバランス変化による唾液の減少によって、口腔内に菌が増え、歯周病になります。歯周病になると、出産時に早産のリスクが高まる可能性が指摘されています。市区町村が費用を負担し、歯科医で無料検診を行ってくれるところもありますので、妊娠中に検診をすると良いでしょう。
③腰痛
腰痛の一番の原因はお腹が大きくなることにより、背中を反ってしまうことにあります。短期間での変化により、ある程度仕方のないことかもしれませんが、ストレッチなどをして、ケア・対策することが大事です。ストレッチをすることで、むくみや運動不足の防止にもつながりますので、症状が出る前に実践しましょう。
④糖代謝異常
妊娠すると、インスリンの働きが弱くなり、血糖値が上がりやすくなります。血糖値が上がると、巨大児で産まれてくることがあるので、定期健診でも糖検査があります。血糖値が上がりすぎると、食事療法やインスリン注射などの処置が必要となります。日頃からの食生活に注意し、体重の管理にも気を付けましょう。
⑤高血圧
高血圧は妊娠していなくても気を付けなくてはなりませんが、妊娠中に高血圧になると、出産前に胎盤剥離などを引き起こしてしまう可能性があるため、注意が必要です。場合によっては入院が必要になるため、高血圧になる前に対策が必要です。つわり期間に塩気のあるものを好む方もいますが、過激に摂取しないように気を付けましょう。
いかがでしたでしょうか。
病気になることについて、自分自身が良くても、胎児に大きく影響を与えることもあります。手遅れになる前にセルフケアをしっかりとして、健康な妊娠期間を過ごせるように努めましょう。
次回は、戌の日のお祝いについて書きたいと思います。
本日もご一読いただき、ありがとうございました。